新しい家を建てる際には様々な観点で、どのような家を建てるかお考えになられることかと思います。
住みやすさや費用をなるべく抑えるということは重視される方も多いでしょうけれども、様々な面で見て優れた点の多い家の方が住む立場からしても嬉しいことですよね。
今回はより良い家にするのに役に立つ、耐震性とエネルギー性能に優れた家づくりをご紹介します。
◎耐震等級3相当って何?地震に強い家づくり
地震の多い国である日本においては、耐震性の強い家にしたいと考えていらっしゃる方もいらっしゃることでしょう。
建物の強度を表す指標として採用されているのが耐震等級というもので、品確法に沿った住宅性能表示で以下の3種類の段階に分かれています。
◦耐震等級1
これは建築基準法の耐震性能を満たす水準として定められており、震度5程度は住宅が損傷せず震度6強から7程度に対しても倒壊や崩壊にならない強さとされています。
◦耐震等級2
等級1で想定される1.25倍の地震が起きても耐えられる程度とされており、学校や病院などに採用されています。
◦耐震等級3
等級1で想定される1.5倍の地震が起きても耐えられる程度とされており、消防署や警察署など防災の拠点となっている建物に採用されています。
地震に強い家づくりをするのは簡単なことではありません。耐震性を向上させる方法には、基礎の強化・設置する壁を増やす・接合部の補強・重心を下げるといったことが挙げられますが、耐震性を強化するほど間取りに制限が出てきてしまいます。
家づくりにおいては取り入れたいものやデザインとの折り合いを上手くつけながら行っていきましょう。
◎2020年の建築基準法、省エネ基準法とは?
2020年の建築基準法として省エネ基準法が設定されていることをご存知でしょうか?政府は、2020年までに標準的な新築住宅の過半数でZEHの条件を満たすことが目標としています。
『ZEH(ゼッチ)』とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で、『ゼロエネルギー住宅』とも呼ばれています。
住まいの断熱性・省エネの性能を上げることおよび太陽光発電などでエネルギーを創ることにより、年間の空調・給湯・照明・換気といった一次消費エネルギー量の収支を「ゼロ」にする住宅を指します。
同じ社会的・経済的効果をより少ないエネルギーで得られるようにする省エネルギーについては浸透していますが、最近ではこれに加えて自らでエネルギーを創出するという考え方が導入されています。
補助金の給付も決まっており、2018年および2019年には70万円が給付されることになっています。また、これとは家庭用蓄電池の設置にも補助金が適用されます。
化学エネルギー依存せず自らが作り出すエネルギーによって生活に必要な電気を供給する、自然環境にも優しい家づくりが広まりつつあります。
◎最後に
今回は、住宅の耐震性と省エネルギーに関する取り組みについてご紹介いたしました。良い家をつくるための参考にしていただければと思います。