既にお子さんのいらっしゃる方、あるいはこれからお子さんを授かろうとお考えの方は、子育てする際にどのような間取りであれば過ごしやすいのだろうということを気にしていらっしゃるかもしれません。
今回は、注文住宅の間取りの考え方を子育ての観点から見てみましょう。
◎子育ての視点からの間取りの考え方
子育てをするということを踏まえて住宅を設計するときに大切なのは、長期的な視点で考えるということです。例とともにお勧めもご紹介します。
○広めのキッチン・風呂
特にお子さんが小さいうちは一緒にお風呂に入るということが多いかと思います。複数人が入っても窮屈でないような浴槽・洗い場の大きさを考えましょう。
また脱衣所は風呂場から出てきたときに特にお子さんは水を飛ばしやすいので、水をはじく、あるいはカビの生えにくい素材をお選びになると良いでしょう。
そして、キッチンでお子さんと一緒に料理をする機会もあると思います。お子さんが料理しやすいような高さの棚を設置するという方法もありますし、足台を置くことも考えらえます。
親御さんも行き来に不自由のないような動線になっているかを具体的に想像してカウンターなどの配置・キッチンのタイプの選択を行いましょう。
○寝室
もともとは夫婦二人で寝ている寝室ですが、お子さんができると一緒に寝るということになるかもしれません。そうなると、追加でべッドを置けるぐらいの余裕を持った間取りを考えるのが良いでしょう。
○子供の部屋
お子さんに自分の部屋を持たせたいとお思いの方もいらっしゃることでしょう。勉強・遊び・睡眠、その部屋で何をするのか、想定する内容によって置くものも変わってきますので、部屋の大きさや間取りも変化してきます。
また、特にお子さんが小学校や中学校に通っている時は、自分の部屋で勉強することも多いかと思います。集中を阻害する要因であるテレビやゲームをする場所と分離することで勉強のしやすい環境にするといった工夫も考えられるかもしれません。
さらに、進学・就職などで独立することになった場合には、その部屋をまた別の形で有効に利用できるような間取りにしておくと、空き部屋あるいは物置になるというもったいないことにならずに済みます。
注文住宅は設計によっては将来的に増改築を行いやすい家にもなりますので、一般的なリフォームを行うよりも費用を抑えることも可能です。お子さんの成長によって暮らしやすい部屋の間取りは変わってきます。
自由度の高い注文住宅ですから、どのような間取りであれば快適に過ごせるかということをしっかりと考えて決めていくようにしましょう。