住宅の購入は人生の中でも大きな決断になることかと思います。その理由の一つはお金がかかるという点にあります。
失敗しない家づくりをするには資金面のやりくりも大切になってきます。
住宅の購入にあたっては人生の三大支出から逆算することでどのぐらいの資金が使えるのか、考えることが出来ます。今回は、その考え方をご紹介しましょう。
◎人生の三大支出
『人生の三大支出』と言われているものが何であるかをご存知でしょうか?
『人生の三大支出』とは、子供の教育費用・住宅の購入費用・老後の生活費用のことを指します。
このうち子供の教育費用・老後の生活費用について見ていきましょう。
●子供の教育費用
文部科学白書によると、大学卒業までに子供一人当たりにかかる教育費用の平均額は、国公立の学校に通わせた場合には1000万円、私立学校に通わせた場合は2300万円にもなるようです。
これは学校に支払う教育費用であり、例えば塾に通わせたい・習い事をさせたいとお思いであればさらに数百万円が教育費用としてかかることになります。
もちろん子供を養育する費用は別に必要ですし、子供とどこかへ出かけたいとなれば外出に必要なものの購入や交通費もそれだけかかってきます。
様々なものを含めると子供一人当たりを育て上げるのにはさらに数千万円近くかかると考えておくと良いでしょう。憧れの家で自分の子供との暮らしをすることを理想にされている方も多いかとは思いますが、そこでの費用をどう賄うかはしっかりと計画しておくことが大切です。
●老後の生活費用
老後の話になるとお金のことが不安だという方も多くいらっしゃることでしょう。退職までに稼いだお金と年金で生活ができるのかは不安ですよね。
総務省統計局の調査によりますと、2人以上が暮らしていて60歳以上で無職の方が世帯主である家庭の月ごとの平均支出額は247815円となっていますので、一人が一カ月生活するのにかかる費用が十数万円かかると考えるとわかりやすいでしょう。
内訳では、仕事をしている世代と比べたときに住居費が少なくなっています。これは住宅ローンの支払いをすでに終えている人が老後の層には多いことが原因として挙げられます。逆に考えると、老後になってまで住宅への費用にお金をかけていられないということなのです。
今回は人生の三大支出といわれる費用それぞれとどのぐらいかかっているのかについてご紹介しました。家づくりの予算を考えられる際には、この三大支出の他の二つを考慮して計画されることをお勧めいたします。