土曜日は、秋晴れの最高の天気の中、地鎮祭を執り行いました。
これから、また新しいお家造りをスタートさせていただきます。
さて、先日ある方とのお話の中で、コロナショック以降、
今までのように物を売るだけのような営業をしているところは、
お客様に選んでいただけなくなっていると聞きました。
弊社ではかねてから、家は売るものではなく造るものと、
スタッフにはしつこいくらい言ってきましたが、
(当たり前のことですが)
家だけではなく全体的にそうなりつつあるようです。
毎月ほぼ開催している家づくりの勉強会では、住宅会社を選ぶ物差しを持ってもらい
納得して家を建ててくださいねと来ていただいたお客様にお話していますが、
今はお家にいる時間も長くなり、しっかりと調べてから
行動する方が増えたことが要因としてあるようです。
これを、家電屋さんにたとえてみると、
家電量販店で商品を買う人の中には、商品をみてそのままネットで探して
ポチっとする方も多いみたいで、安ければ安いほど良いという事ですが、
本当にその機能やデザインが自分たちの生活に必要なのか・・・
といったことまでは考えれていないのでは?
結果、機能やデザインは最新のもで良いのだけれど、使わないものも多く、
コストパフォーマンスは逆に悪いという事がないでしようか?
蔦屋家電さんが今人気ですが、ここでは家電を売っているのではなく、
ライフスタイルを売っているといった感じです。
一般的な小売店のように、商品を見えやすくするため、
まぶしいぐらいに明るい店舗といったことはなく、
照明を程よく落とし、緑もある落ち着いた雰囲気で、
心地よい音楽も流れる中、ソファーでくつろぎコーヒーを飲み本を読む。
家にいるより落ち着けそうなその世界観が商品として存在しているように思えます。
ここまでの体験ができれば自分たちの暮らしに大切なものも、すぐに見つかりそうですよね。
家づくりにおいても、それぞれの家族の世界観や思いを表現できれば
とても満足度の高い唯一無二の家づくりになるはずですが、あまりにも型にはまりすぎた、
合理的な商品が出回っているようにも感じます。
人それぞれなので、これ以上はやめておきますが、どんなものにも芸術的価値はあるはずです。
お金をかけるとかそういう事ではなく、大切なことを見落とさず、
豊かな暮らしを想像してほしいなと思います。
忙しいのに何言ってんだって事も十分理解しつつ、
夢はあきらめないでほしいです。