近年、エアコンなしの生活は考えられないような酷暑が続いていますが、エアコンを長くつけることで光熱費が心配になっている方はいらっしゃいませんか?
注文住宅を建てようと考えている方は、できるだけエアコンの効果が最大限に得られる位置に設置することがおすすめです。
そこで今回は、暑さ対策に効果的なエアコンの位置をご紹介します。
□エアコンをつけるために必要な条件
そもそもどういった場所にエアコンを設置できるのでしょうか?
エアコンの室内機は、以下の3つの条件を満たした場所に設置する必要があります。
*壁にある配管穴よりも高い位置
エアコンは運転時に排水する必要があり、高低差を利用して配管穴を通して屋外に排出します。
そのため、エアコンが配管穴よりも低い位置にあると、この仕組みがうまくはたらきません。
*コンセント(エアコン専用)の近く
エアコンは普通のコンセントではなく、専用のコンセントにプラグをさす必要があります。
室内機の電源ケーブルが、エアコン用のコンセントまで届く位置に設置する必要があります。
*火災報知器よりも1.5m以上離れた場所であること
火災時にエアコンの風を受けて、正確に煙を検知出なくなる恐れがあるため、火災報知器からは離れた場所にする必要があります。
では以上の条件を満たしつつ、効果的にエアコンを稼働させられるのはどういった位置でしょうか。
□設置位置を選ぶためのポイント
効率良く室内の温度調整をするためには、以下の2つの条件が必要になります。
・エアコンで空気の温度を下げる時の電力効率が良い
・風通しが良く、エアコンから送り出した冷風が滞りなく部屋の中に行き渡る
これらを満たすためには3つの確認すべきポイントがあります。
*室内機の周りに通気スペースがあること
エアコンの周りに空間を設けなければ、電気効率が大きく低下してしまいます。
*室内機と室外機が近い位置に設置されていること
配管の長さが長くなると、室外機で冷やした空気が配管を通っている間に温まり、冷たい空気が室内に入ってこないようになります。
*室内機は部屋の壁の短辺のほうに取り付けること
部屋の短い辺の壁に取り付けることで、より広範囲に冷たい空気を送れます。
□最後に
以上が部屋の温度調整が効率よく行われるエアコンの取り付け位置の紹介でした。
また、高気密、網断熱の家では、専門の業者さんに工事をしてもらうことをお勧めします。
適切な位置にエアコン室内機を設置して、きちんと断熱処理、気密処理をして、効果的に暑さ対策をしましょう。