マイホームと聞いて、すぐに思い浮かぶものは何でしょうか?大抵の人は一戸建ての新築を思い浮かべるかと思います。
しかし、最近では新築以外の選択肢として、中古住宅を購入してリフォームする方法も注目を集めています。
そこでこの記事では、注文住宅を代表とした新築を購入する場合と、中古物件をリフォームする場合ではどちらがお得なのかを見極めるために、「安心感」と「価格」、「設備」の3つの視点から違いをお伝えします。
【安心感】
安心感という面においては注文住宅の方が優れています。住宅に安心感を持たせるためには、「耐震性」や「耐久性」といった家の構造部分の強度がポイントとなります。
注文住宅はすべてゼロからつくられるため、そのようなポイントを意識した住宅にすることができます。
また意識しなくても、注文住宅のような新築住宅は、最新の耐震基準や耐火基準に則って施行しています。そのため、安心できる住宅の構造が実現するのです。
一方、中古物件をリフォームする場合は、対象となる物件によっては耐震基準が古い、構造部分が傷んでいるといったような場合があります。このような場合、構造部分までリフォームする必要が出てくるので、余計に費用も工期もかかってしまいます。
【価格】
価格の面を考えると、基本的には中古物件をリフォームする方が良いでしょう。中古物件は建物代と土地代が込みで販売されていることが多く、年数にもよりますが、建物は建築時の半額以下で買える場合もあります。
また、従来木造住宅は築20年で価値がほとんどなくなると言われていたため、物件によっては土地代だけで購入できる場合もあります。一方、注文住宅の場合、土地代は同じとしても、どうしても材料費と工事費が何倍もかかってしまいます。
しかし、中古でも築年が新しい物件や立地条件の良い物件は、注文住宅と同じくらい高くなる場合もあります。
また、注文住宅のような新築住宅の方が、中古物件をリフォームした場合に比べ、登録免許税の軽減など税制面での優遇措置が多いことや、維持費用があまりかからないというメリットがあります。
したがって、基本的に中古物件をリフォームする方が安く済むといっても、長く住み続けることを考えるとトータルコストはあまり変わらないこともあります。
【設備】
設備の面では注文住宅の方が優れています。注文住宅の場合、ゼロから自分でつくることができるため、太陽光発電システムや家庭用蓄電池といった最新の設備を設置することができます。
一方、中古物件をリフォームする場合は、間取りや構造の問題であとから設置することが難しい場合があります。
このように「安心感」と「価格」、「設備」の3つの視点から総合的に比較してみて、中古物件をリフォームするか、注文住宅を購入するかを判断した方が良いかと思います。