家の性能を維持して美しい状態を保つためには、「メンテナンス」が欠かせません。とはいえ、メンテナンスが必要な箇所や素材は極めて多く、それによって適切なメンテナンス時期も異なります。
この記事では、代表的なメンテナンスが必要な箇所や素材と、そのメンテナンス時期についてお伝えします。
【メンテナンスが必要な代表的な箇所や素材】
メンテナンスが必要な箇所や素材として、主に次の3つが挙げられます。
1. 外壁
外壁の素材には、窒素系サイディングが使用されることが多いです。これは窒素系セメントに繊維質原料を加えて型取りしたもので、耐震性・耐火性・遮音性に優れています。
ところが、雨や風などを5年、10年と受けているとサイディングの継ぎ目のシーリングが劣化して、サイディングの剥がれや水漏れなどの原因になります。そのため、サイディングの継ぎ目やサッシ周りなどの隙間を埋めている素材を補修する必要があります。
また、外壁の表面を塗装し直すことで、美しさや断熱性や防水性を蘇らせる効果があるため、塗装替えも行う必要があります。
2. 屋根
屋根に使用されている素材は、瓦やストレートなどの様々な種類があります。使用されている素材の種類にもよりますが、色の変化やカビ、藻の付着などに注意しましょう。そして必要に応じて点検や表面の塗装を行いましょう。
3. 水回り
水栓やパッキン、配管・キッチン・洗面化粧台・便器といった水回りの設備も劣化します。水漏れや汚れの蓄積はないか、キッチンの加熱機器や食器洗浄機が寿命を迎えていないかなどを確認しましょう。
【適切なメンテナンス時期】
1. 外壁
外壁の適切なメンテナンス時期は、7年から13年と言われています。しかし、これらの寿命はあくまで目安に過ぎないため、清掃によるメンテナンス次第で耐用年数は大きく変わってきます。
そのため、定期的にサイディングの剥がれや水漏れが起きていないかを確認しましょう。
2. 屋根
屋根の適切なメンテナンス時期は素材によって異なります。ストレート素材の場合は、7~10年もしくは20~25年で、ガルバリウム鋼板の場合、10~15年ごとを目安に点検を行いましょう。
瓦の場合、塗装替えの必要はありませんが、10~15年を目安に点検を行うと良いでしょう。また、必要に応じて、下地や漆喰などの補修を行いましょう。
3. 水回り
水栓やパッキン、配管は基本5年ごとに点検を行い、水漏れや汚れの蓄積といった不具合から交換の必要の有無を確認しましょう。キッチンは加熱機器や食器洗浄機が10~20年を目安に寿命を迎えます。扉などの部分的な交換は15年程度で検討しましょう。
洗面化粧台は15~25年を目安に本体の交換が必要になります。便器は10~15年で温水便座の交換、20~30年を目安に便器の交換を行いましょう。
ここまで読んでメンテナンスについてさらに詳しく知りたいと思った方はぜひご相談ください。