よく何故家が欲しいと思ったのですか?と
質問すると、「アパート(マンション)は夏暑いし
冬めちゃくちゃ寒いんですよ」という声を聞く事が
あります。
確かに私もマンションやアパートで暮らしたことが
何度かありますが、夏はもわっとした空気が充満して
めちゃくちゃ暑かったし、冬は風が入り込んで
がたがたするほど揺れる窓で
めちゃくちゃ寒いところもありました。
(↑小学校徒歩2分の好立地だったので
そこに決めましたが、結構古いアパートでした💦)
できるならそんな思いせずに快適に暮らせるのが
一番いいですよね。
でも、そもそも高性能住宅ってどういうお家のことを
いうのでしょうか。
|高性能と知る指標
□Ua値
Ua値とは「外皮平均熱貫流率」のことで、住宅の内部から
床、外壁、屋根や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を
外皮全体で平均した値のことです。
この値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いと
言えます。
よく「熱」と言われると熱さと思われがちですが、
冷たいにも熱です。
お客様に「熱を遮るので夏涼しいのは分かりますが、
何故冬暖かいのですか?」と
聞かれたことがありますが、
上の図を見ると分かりやすいかもしれません。
このように暖かい空気が逃げにくいようになっているので
冬でも暖かいのです。
このUa値は(建物の各部熱損失量の合計)/延べ外皮面積で
求められます。
広島では0.87が基準となっており、その数値を下回ると
よい家だと言えます。
しかし、そのUa値と同じく重要なものがもうひとつ。
□C値
C値とは「相当隙間面積」のことで、
家にどれくらい隙間があるかを示した数値です。
その数値はお家の延床面積で計算するので
1棟1棟で異なります。
隙間がなければないほど熱が逃げないので
快適な暮らしには重要と言えます。
イメージとしてはC値が小さい(隙間が小さい)と
家全体が魔法瓶のように温度が一定に
保たれて常に適温、という感じです。
しかもお部屋全体が同じ温度になるので、
「お風呂場だけ寒い(暑い)!」などという
ことが起こらないそう。
昔ながらの家やアパートなどはお風呂場やキッチンに
小さな冷暖房機を置くことがあると思いますが、
その必要がないのは驚きですよね。
ちなみに広島ではC値が5以下を基準としているそうです。
□Q値
Q値とは「熱損失係数」のことで、住宅の断熱性が
高ければ高いほど、Q値の数値は小さくなっていきます。
Q値が小さいほど熱が逃げにくく冷暖房の効率がよいと
されます。
さっきのUa値と何が違うの?と言いたくなると思いますが、
つまりはこういうことです。
Ua値は家中の断熱面(外皮)の断熱性能の平均値を表し、
換気や漏気による熱損失がまったく考慮されません。
しかし、Q値では換気による熱損失が考慮され、
(ただし、漏気は考慮されない)
家の冷暖房費の目安となる数値になります。
こちらも小さいほど性能が良いのですが、表面積が大きい
建物形状では計算上数値が大きくなってしまいます。
そのため、近年ZEHなどの省エネ基準にはUa値を採用するように
なったのだそう。
Q値、Ua値は実際に計測するC値とは異なり、
断熱材の性能と厚みから算出される設計値なので、理論上の
断熱性能が実際に期待できるかどうかは別問題です。
以上が「高性能住宅」の指標となる数値関係です。
ここまでいかがでしょうか?
専門的な言葉や数値の話になるとちょっと
混乱しますよね💦
(私は数学が苦手なのであんまり計算式とか
書きたくないです…笑)
でも、このようにしっかりと計算された上で
住宅の性能が照明されると、住む側としては
この先も安心に暮らせるのではないでしょうか。
特にC値は1棟1棟違うものなのできちんと計測
して確かな数値化してくれるところだとより安心ですね。
これからモデルハウスや完成見学会に参加される方は
間取り以外にもそういった性能にも着目し、
見学時に質問してみたりするのもいいかも
しれません。