ランニングコスト、維持費コストというと皆さんはどこまで
意識していますか?
光熱費?
メンテナンス費?
保険?
今日は実際に家を建てたときに定期的に支払う
住宅ローン以外のランニングコストについてピックアップして
いきたいと思います。
正直出ていくお金が多すぎでちょっとぞっと
しますよ…。
|土地・家の税金
固定資産税だけかと思いきや、住んでいる地域によっては
都市計画税なんかもかかる場合があります。
それぞれ以下のように計算されます。
固定資産税=固定資産税評価額×税率(通常1.4%、上限2.1%)
都市計画税=固定資産税評価額×税率(上限0.3%)
固定資産税は天井埋設エアコンや暖炉などの高価な備品を
設置している場合、課税率が高くなる傾向にあるのでご注意ください。
しかし一定条件を満たした家の場合は軽減税率が適応される場合が
あります。
|火災保険・地震保険
地震大国の日本では火災保険の他に地震保険も
入っていると万が一の場合安心でしょう。
こちらは保証する内容により価格はピンキリですが、
年々保険料は上がっているそうです。
入らずにもしものことが起こったとき、すべて買い直すのは
とても大変ですよね。
|家のメンテナンス費用
大体10年すぎると交換や補修がしなければいけない部分が
出てくると言われています。
その他、家族のライフスタイルの変化によりリフォームを
しなければいけない場合がありますよね。
そのための費用は貯金して確保しておきましょう。
|ランニングコストの平均
もろもろのことをふまえたランニングコストの平均は
年間で40万円ほどと言われています。
これは新築の一戸建てを30年間保有した場合の
支出の合計金額の平均的なモデルケースの例で、
税金で約300万円、修繕費用に約800万円、保険料に約80万円
合計で1,180万円ほど発生することになります。
こちらは損傷個所が多かったり大掛かりな修繕が必要だった場合は
もっとお金がかかってくると思います。
|その他のお金
大きなお金は上記のものですが、そのほかのランニングコストといったら
光熱費ですよね。
電気代も年々値上げりし、節約しようにも夏の暑さは
エアコンを掛けないと最悪亡くなる可能性があるし、
節電にも限度があると思います。
そういえば、水道料金にも地域格差があるのを
ご存じでしたか?
最高の北海道の夕張市ではなんと6,841円(!)で
最安は山梨県の富士河口湖市では835円だそう。
節水してなんとかなる価格差ではないですよね。
こちらもお住まいの地域によっては
結局節水しても越えられない壁があるように
思います。
最後にガス代。
こちらも2021年5月で大手企業が一斉値上げに踏み切りました。
どれも値上がり傾向にあります。
|月々でかかるお金と残るお金
国税庁の調査によると2021年の平均年収は503万円、
手取りで言うと393万円ほどでさらに月の手取りでは33万円。
年間の家の住宅にかかるランニングコストが40万円として、
月々33000円。
それからは4人世帯での月々の光熱費の平均は約23,000円。
車を所有している人はその維持費が月々25,000円。
(こちらも平均額です。ガソリン代、保険代など)
もちろん生活していく上では食事もとりますよね。
総務省統計局における調査では4人家族の場合、
1ヶ月の平均が78,898円だそうです。
それから学費に給食費、保育料、習い事などなど…。
参考までに、東広島市の小学校で学費が6,000円前後、
給食費が6,000円前後の計12,000円です。
これを2人だとすると24,000円ですよね。
さて、ここで合計を出しますと、
160,898円となりました!
ここから、お家を建てた人はローンの
支払いがありますよね。
毎月のローンの平均は100,000円前後なので
それを足すと260,898円!
収入の月々の平均が330,000円なので
残すは69,102円です。
まだ生命保険などは入れていませんし、
ティッシュやトイレットペーパーなどの
生活雑貨なども入れていません。
なんなら子どもの学費は公立小学校の場合なので
保育所や私立の学校だと何万単位ですよね。
生きているだけて驚くほど
お金はいっぱいかかりますね…。
|ランニングコストを抑えるには?
やはり最初に性能のいい家を建てる、これに尽きると
思います。
気密性が高い家だと隙間が少ないので部屋の
温度が一定に保たれやすいです。
外壁もトップコート加工したりすると
長期間ひび割れしにくくなるし汚れにも強くなります。
しかし、初期コストが高くなってしまうと、
予定していたお金より合計金額が
とんでもないことになりかねません。
そうなると住宅ローンで借りる額も増え、
月々の支払を圧迫することに…。
大切なのは無理のない範囲で生活をしていける
資金計画で家を建てること。
家を建てたら最後というわけではないので
月々のランニングコストや維持費などを
意識した家づくりを進めてください。
(梶並)